河北省邯鄲市峰峰礦区文物保護所は21日、大雨が降った後、南響堂石窟寺院遺跡の壁から、3体の仏頭が見つかったことを明らかにした。精巧で美しい造りの仏頭は、彩色の痕跡をとどめており、北斉王朝の趣が色濃く残っているという。響堂山石窟で仏頭が発見されたのは20年ぶりのことで、北斉仏教と響堂山石窟の研究にとって極めて貴重な実物資料となると見られる。燕趙都市報が伝えた。
全国重点文物保護単位(重要文化保護財)に指定されている響堂山石窟は、河北省邯鄲市峰峰礦区鼓山に位置し、16の石窟、450余りの摩崖造像(自然の石壁に彫られた仏像)、5千体余りの仏像が現存しているほか、多くの刻経や題記が残されている。
邯鄲市文物局の王興局長は、「響堂山石窟は、東魏・北斉期に栄えた中国仏教文化の精髄だ。古くは北周武帝の仏教排斥運動から中華民国混乱期の窃盗まで、これまでに数々の災難に見舞われた。今回の仏頭発見は、響堂山石窟の発展・保護に関する研究にとって極めて貴重な実物資料となる」と述べた。
「人民網日本語版」2012年8月23日