羊角島国際ホテルのロビーの照明は暗めで、我々が思い描いているような五ツ星ホテルの豪華絢爛な雰囲気はあまり感じられない。これも、国の電力の供給状況が比較的緊迫していることと関係するのではないかと思われる。ロビーの右手には8台のエレベーターがあり、そのうち2台が観光向けで、外の景色が見えるように透明なガラス張りになっている。しかし、エレベーターに乗って、夜景を楽しむことは諦めた方がいい。なぜなら、夜の平壌市は、どこも明かり一つ見えない。興味深いのは、エレベーターのドアが尋常ではない速さで閉まることだ。気をつけないと挟まれてしまう。