中国、受動喫煙による死亡者毎年10万人

中国、受動喫煙による死亡者毎年10万人。

タグ: 民間環境保護団体,タバコ,空気汚染

発信時間: 2012-09-24 16:27:17 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

中国の民間環境保護団体であるダーウィン自然求知社が19日に発表した調査報告書によると、タバコの副流煙が北京市の屋内公共スペースにおける深刻な空気汚染の原因となっている。調査対象となったレストラン、バー、インターネットカフェのPM2.5の濃度は世界保険機関(WHO)が推奨している基準値を大きく上回り、最も深刻なところでは、基準値を46倍上回っていた。

調査から、対象となった北京市内の公共施設43箇所において、室内のPM2.5汚染の主な原因はタバコの副流煙であることがわかった。喫煙者がタバコを吸っている状況で、副流煙のPM2.5への「寄与度」は90%に上る。WHOが推薦するPM2.5の濃度は、年間25マイクログラム/立方メートル以下であり、調査を受けたレストランのPM2.5濃度はいずれも基準値を平均14倍超えており、バーは19倍、インターネットカフェは10倍基準値を上回っていた。

ダーウィン自然求知社の室内無煙プロジェクトの担当者である王秋霞氏は「同社は既に、北京の無煙(禁煙)レストラン500店舗のリストをまとめており、携帯で禁煙レストランが検索できるアプリケーションを開発した。このアプリケーションを通して、人々は近くにある禁煙レストランを探すことができる」と話す。

中国疾病予防コントロールセンター控煙弁研究院の李強氏は「PM2.5は肺に深く入り込むと、人体の呼吸系と循環器系に害を及ぼす。タバコの副流煙の粒子には、69種類もの発がん物質と、172種類の有害物質が含まれることが既に解明されている。また、十分な研究結果から、肺がん、心臓病、気管支炎などの慢性的な肺疾患の原因になることが科学的に証明されている」と述べた。

李氏は「屋内公共施設、仕事場、家庭は、タバコの副流煙のにさらされる主な場所である。2010年の『世界成人タバコ調査―中国地域』によると、中国では72.4%の非喫煙者が日常的に、喫煙者がはき出したタバコの副流煙にさらされており、受動喫煙によって、健康に害を及ぼし、死亡に至っている。全面禁煙に関する法律の制定は、非喫煙者が副流煙の被害を受けない唯一の方法である」との見方を示している。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年9月24日

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