中国共産党湖南省委員会党校人口研究所の豆小紅氏は、地域・年齢・教育水準等の指標に基づき、湖南省の大学・専門学校卒業生に対してサンプリング調査を実施し、「職業的発展」と「家庭出身」の関係を分析した。その結果、「親の社会的地位が、子の社会的地位に大きく関わる」という結論が導き出された。一般人はこの結論をどのように見ているのだろうか。本紙は大湘網(湖南省の都市生活に関する情報サイト)と共同で調査を実施した。瀟湘晨報が伝えた。
▽回答者の75.71%が、「親の社会的地位が、子の社会的地位を決める」と回答
今回の調査には、3397人が参加した。回答者の75.71%は、「親の社会的地位が、子の社会的地位を決める」に同意したが、16.76%がこれに反対し、「努力で運命を変えられる」と回答した。その他の7.53%は、「どちらとも言えない」という曖昧な回答をした。豆氏は、「一般人の主な観点は、データ化された研究結果と一致した」と述べ、一般人がこの問題をどうとらえるかについて、高い関心を示した。
親が「低・中所得層」と回答した223人のうち、160人がやはり低・中所得層であった。「親の社会的地位を子が引き継ぐ」という現象は、高・中・低所得層のいずれにおいても目立ち、それぞれ8割・5割・4割を占めた。
▽月収が3000元(約3万7500円)以下の回答者の73.37%が、「親の月収も3000元以下」と回答
豆氏は、「調査により、富豪の子女は低中所得層の子女よりも、大学卒業後に理想的な職場に就職できることが明らかになった」と指摘した。
富豪の子女の3割超は、両親や親戚の力を借り、大卒後の仕事を見つけている。特に銀行、電力会社、事業単位、大型国有機構等、待遇が良い職場に集中している。一方、コネで就職に成功した低・中所得層の子女は1割のみだ。
低・中所得層の子女は、転職に意欲的だ。豆氏は、「仕事の安定性は、就職の質と正規ルートによる就職の比率を反映する。1社目が理想的な職場であれば、大卒者は軽々しく転職しない」と分析した。
今回の調査のうち、月収が3000元以下の回答者の73.37%が、「親の月収も3000元以下」と回答した。月収が8000元以上の回答者の39.99%が、「親の月収も8000元以上」と回答した。