韓国メディアの報道によると、今年7月に夫人として公式確認されてから金正恩氏と共に頻繁に姿を見せていた朝鮮の「ファーストレディ」李雪主(リ・ソルジュ)が、9月4日から現在まで40日間も公の場に登場していない。オブザーバーは、彼女は指導者の肖像バッジをつけず、「尊敬していない」とみなされ封殺されたと分析している。
韓国「中央日報」の報道によると、朝鮮労働党建党67周年の記念日にあたる10月10日、金正恩氏と朝鮮の高層指導者は亡き金日成氏と金正日氏を参拝した。その時、李雪主の姿はなく、外部の様々な推測を引き起こした。朝鮮のこのような重要な活動に李雪主が姿を現さなかったことは、彼女が封殺されたことを意味すると分析された。
李雪主の朝鮮の「ファーストレディー」という身分は、今年7月25日に朝鮮メディアによって発表された。その後、李雪主は金正恩氏と共に様々な活動に出席した。金正恩氏の26回の公式活動のうち李雪主が登場したのは18回だが、最後に姿を見せた9月3日から10月11日まで彼女の姿は確認されていない。
関係者の分析によると、李雪主が突然「姿を隠した」原因は2つある。1つは彼女の妊娠、もう1つは以前登場した際に朝鮮の指導者の肖像バッジをつけていなかったことが面倒を引き起こしたことだ。
韓国「中央日報」は10月11日、李雪主が金正恩氏と活動に出席した際、多くの場面で金正日バッジをつけていなかったことを伝えた。これに不満を感じた労働党と軍隊の元幹部は、「決して許してはならず、処置すべき」だと考えたという。
また別の関係者によると、朝鮮では成人が公式活動に参加する際、誰もが指導者の肖像バッジをつけなければならず、誰であってもこれに反することはできない。
金正恩氏は金日成氏、金正日氏の時代と異なり、朝鮮の「ファーストレディ」を頻繁に公の場に登場させた。これは金正恩氏が若くて経験不足というイメージを拭い、統治の基盤を安定させるためである。しかし、李雪主は公式発表から40日後、39日間も行方がわからなくなっている。
外部では、上述の現象は金正恩氏の権力が完全に安定していないことを示すと分析された。また、李雪主は金正恩氏のイメージを作るための道具にすぎず、彼女の運命も自分でコントロールできるものではないと見られている。さらに、李雪主が「第2の成恵琳」になるという大きな圧力に直面していることも指摘された。
成恵琳は金正日氏の2番目の妻で、捨てられた後に長期にわたって隠居生活を送り、2002年にモスクワで病死した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年10月15日