日本メディアの15日の報道によると、自民党総裁に再選され、首相になる可能性がある安倍晋三氏が日本最大の暴力団組織である山口組の組員と写る写真が「週刊ポスト」に掲載された。安倍氏はこの写真を認めたが、山口組との関係は否定。日本メディアは、写真は安倍氏の政敵から流出したと見ている。事実がどうであれ、これは安倍氏と自民党の名声に影響する。
「産経新聞」によると、15日発売の「週刊ポスト」は、安倍氏が2008年6月、訪日していた米共和党の前アーカンソー州知事と東京で会見し、歓迎パーティーで記念写真を撮ったと伝えた。写真には永本壹柱という企業家も写っている。この元韓国籍の企業家は2012年に違法融資などの容疑で逮捕されたことがあり、東京地方裁判所の取り調べで山口組の幹部と関係があることがわかり、日本メディアから「山口組の金庫番」と呼ばれた。これは安倍氏が山口組の組員と関係ある証拠になった。
暴力団との関係について、安倍氏は15日、写真を撮ったことはあるが、一緒に写っている人との関係は証明できないと一蹴。「当該人物とは写真を撮った後に顔を合わせたことがなく、深い関係などない」とし、次のように説明した。議員であり政治家であるため、社会の様々な面とある程度の接触は必要である。そのため、暴力団関係者と偶然接触することもあるが、このような人と深く交流することはない。また、安倍氏の事務所も山口組との関係を否定し、彼らから政治献金を獲得したことはないと強調した。
「産経新聞」によると、写真の流出には裏で操作する人物が必ずおり、それは安倍氏の政敵である可能性が高い。山口組の組員との関係がどうであれ、こういった報道は首相就任を目指す安倍氏にとってマイナスであり、安倍氏および民主党の自民党からの政権奪回に悪影響を及ぼす。
日本の政治家は個人の利益やメンツのため、暴力団と関係がある財界などの人との関係を保っているが、この関係が公になることは「タブー」である。10月12日、野田内閣の法務大臣に就任したばかりの田中慶秋氏が地方暴力団と付き合いがあることが「週刊新潮」によって明らかになった。過去に暴力団のメンバーの仲人をしたこともあるという。田中氏は同日に事実を認めたが、辞職は拒否した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年10月16日