同じアジア人の中国人、韓国人、朝鮮人の姓にはどのような特徴があるか。姓氏研究家の森岡浩氏は、「日本人の姓と比べて、彼らの姓は少ない」とし、その理由の1つに漢字1字の姓が多いことを挙げた。
森岡氏によると、少数民族を含む中国人の姓は約4000通りで、10万から30万通りある日本より少ない。漢族は世界で最も早く姓を使った民族で、漢字1字の単姓を使い、日本人のように地名などから新しい姓を作ったり、分家した時に姓を変えたりしなかったため、姓の種類は増加しなかった。一方、中国と異なり、日本には独自の姓の文化がある。
韓国の姓は中国より少なく、200から300通りの姓を使っている。そのうち「金」は最も多く総人口の21.6%を占め、5人に1人が「金」姓ということになる。韓国では漢字1字の姓が圧倒的多数を占めるが、南宮、黄甫、諸葛、西門などの漢字2字の姓もある。 森岡氏によると、韓国は中国文化の影響を受け、日本のように姓を変えることはない。姓が少ないため、中国と韓国で同姓同名の問題が頻繁に発生している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年10月19日