帰る家がなく、貧困、健康悪化など、釜ヶ崎の貧しい住人の暮らしぶりは悪くなる一方だ。ここで活動している暴力団は60あまり、彼らは麻薬の売買、賭博、募金詐欺などをしのぎとしている。大阪市民はこの町に関して口を閉ざして多くを語らない。釜ヶ崎に通う米国人カメラマン・アンドリュー・ヒューストンは「釜ヶ崎の老人は暮らしが極めて苦しく、ほとんどの人は政府から背を向けられていると思っている。彼らは国の建設のために汗水たらして働いたのに、国は彼らを捨てた。釜ヶ崎のような貧民街は政府関係者から目を付けられ、日本の地図から抹殺されるのだ」と感想を述べる。