外国人の北京での家探し体験記(上編)

外国人の北京での家探し体験記(上編)。 住み家を探すことが都市と住人を知るきっかけになった。北京は、その他の多くの中国の都市が抱えるのとは反対の問題に直面している…

タグ: 外国人 北京 家探し

発信時間: 2016-01-05 16:37:31 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

「Chunck」と名乗る礼儀正しい若いエージェントも「微信」の達人である。「微信」のプロフィール写真には、「Chicago」の文字の入ったTシャツを着て、トラのぬいぐるみを片手で抱いた「Chunck」の姿が写っている。薄暗いベッドルームやシャワーカーテンの写真を毎日のように送ってきて、早く行動するようにと催促してくる。

仲介エージェントとのコンタクトは通常、地下鉄とスクーターから始まる。家探しをする人は約束の地点に赴き――「雍和宮駅」のC出口だとかショッピングモール「ラッフルズシティ」の前だとかだ――名前を呼ばれるのを待つ。エージェントが来たら、バッグをしっかりとつかんでバイクに飛び乗り、第二環状線の車両の間を縫って進んだり、ギョーザ屋の前を走り抜けたりする。

勤務時間の融通が利かない夫を持つ私は、スクーターに乗って家を探しまわる役を演じなければならなかった。

家の下見はしばしば、団体旅行の様相を呈する。玄関のドアを開けると、仲介業者やブローカー、家主らが並んでいる。部屋の中には黄色いソファーや天井にまで届く大きな鏡などが見える。ある時には、魚の群れのように7人の後について行くことになった。「Chunck」は家探しをしているほかの人を連れてくることもある。

家の下見をするたびに、北京の文化や生活リズムが垣間見える。そこにはルールはない。ある日は、同じ物件で4つの値段が呈示されるのを耳にした。ある夜は、一家で夕飯を食べている光景に遭遇した。台所から出てきた私の後ろには、よちよち歩きの子どもとニンニクの香りが付いて来た。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年1月5日

 

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