外交部の定例会見で29日、姜瑜報道官が国内外の記者の質問に答えた。

――中国政府は五輪開催立候補時、人権や民主面の状況を改善し、報道の自由を拡大すると国際オリンピック委員会（IOC）に約束した。中国政府はこれらの約束を履行していると思うか。

私は、あなたが質問の際にオリンピックと無関係な議題をオリンピックと結びつけたことに注目している。IOCにすれば、これはオリンピック憲章とオリンピック精神に背くものだ。私は、みなさんがオリンピックを語る際に他の無関係な問題をリンクさせないことを望む。

私たちは決してこれらの問題を語ることを恐れているのではない。改革開放後の30年、私たちは人権保護の面で多大な成果を上げてきた。これは誰の目にも明白であり、中国人民は各種の基本権をかつてないほど享受している。中国政府は中国人民が享受する各種の人権の水準を不断に高めるべく尽力している。

一部の人は、どんな権力があって自分を「民主的」で「自由」だと見なし、他人を「民主的でない」「自由がない」と言うのか。これ自体が民主的でない強盗ロジックだ。

五輪立候補時の約束に関してだが、私たちは各約束を真摯に履行している。北京オリンピックとパラリンピックの各準備作業はいずれも秩序良く順調に進められている。第1に、五輪施設の建設がほぼ完了した。現在までに37施設中36施設が竣工した。第2に、競技の準備作業も順調に進んでいる。北京五輪では28競技302種目が行われる。第3に、国外での聖火リレーも順調に進んでいる。今晩ベトナムのホーチミン市で聖火リレーが行われる。国外での聖火リレーはこれが最後で、聖火は続いて国内31省（自治区・直轄市）を巡る。第4に、オリンピックの警備作業も着実かつ踏み込んで前進している。第5に、ボランティア事業も踏み込んで進められている。オリンピックとパラリンピックでは10万人のボランティアが参加する。第6に、チケット販売も順調に進んでいる。第7に、メディアに提供するサービスのレベルが不断に向上している。北京五輪組織委員会は昨年、「窓口1本化」式のサービス機関を設立し、各国メディアのオリンピック取材への協力と情報提供を強化した。彼らは過去10カ月で100回の記者会見を開いた。第8に、環境保護や交通など都市運営面の作業も新たな成果を上げ続けている。したがって私たちには完全に、今回のオリンピックを成功させる自信と能力がある。

「人民網日本語版」2008年4月30日