国際オリンピック委員会(IOC)は24日、イラクの関連部門に向けて、北京大会へのイラクの参加資格を取り消す正式な通知を出した。新華社が伝えた。
イラク・オリンピック臨時委員会によると、IOCはイラクの青年スポーツ相(Jassem Muhammad Jaafar氏)にあてた手紙の中で、イラク・オリンピック委員会に対してIOC理事会が6月4日に出していた暫定資格停止処分が正式に承認されたことを通知した。イラクはこれで、北京大会への出場資格を失ったことになる。イラク・オリンピック臨時委員会の報道官は、IOCの決定に対する遺憾の意を示し、事態の好転を今後も求めていく方針であることを明らかにした。
イラクは1948年に初めて五輪大会へ選手団を派遣した。1960年のローマ大会では重要挙げの銅メダルを獲得している。北京大会への出場資格を獲得していたイラク人選手は合わせて7人。IOCによると、これらの選手に出された招待状はすでに無効とされている。
イラク政府は今年5月、長期にわたって人数が不足していることなどを理由としてイラク・オリンピック委員会の解散を宣言し、青年スポーツ相を代表とする臨時委員会を代わりに設立した。IOC理事会は6月4日、イラク政府がスポーツへの政治干渉をしているとしてイラク・オリンピック委員会への暫定資格停止処分を決定。イラク側は処分の撤回を求め、IOCとの協議を続けていた。
「人民網日本語版」2008年7月25日 |