文:NS
いよいよ五輪目前 チケットを入手!
もうすぐ北京五輪。私の住む小西天でも建物の壁が塗り替えられ、花壇も新調、五輪の旗があちこちで翻っている。
街の人々は普段どおりながらも、皆どこか期待を膨らませているような気配がする。私も、まるで実家の花火大会の日のような、そわそわした雰囲気を肌で感じている。よく「参加することに意義がある」というが、この街全体がそんな雰囲気だ。日本人の私がこうなのだから、中国人である夫はもっとだろう。まだ1歳の息子は、この空気を感じているだろうか...
3人家族
夫と息子
話はさかのぼって5月。ネットで五輪のチケットが発売された。一生の記念にチケットを取ろうと、私は朝9時前からパソコンの前に貼りついた。公式サイトでは予約開始と同時にアクセスが殺到。サッカーや水泳のチケットは飛ぶように売れていった。負けじとクリックを続け、昼食もまともに食べずに午後5時まで粘り、ついに野球のチケットを予約したのだった。
翌日、赤と黄色のきれいなチケットを手にした時、初めて五輪に「参加」するのだと実感した。がんばってよかったと思った瞬間だった。
勝ち取ったチケット
「人民網日本語版」2008年8月1日 |