「最も知られている中国選手は劉翔選手と姚明選手で、2人はアジアの誇りだ。北京オリンピックでは、さらに世界にアジアの力を繰り広げるだろ」と、日本オリンピック組織委員会（JOC）の竹田恒和会長は、北京オリンピックへの期待を表す。「アジアの経済が急速に発展する中で、国際地位も高まり、ちょうどそんな時にアジアでオリンピックが開催される。北京オリンピックに参加する選手団は今まで一番多く、これは北京オリンピックへの日本国民の期待を表している」。

竹田会長は、1972年と1976年のオリンピックに馬術の選手として出場した。北京五輪は、スポーツ面から世界にアジアの力を示し、同時に日本の選手が、中国の様々な方面と広く交際し、スポーツを通して日中両国の友好関係を深め、アジア各国選手との交流を強めることを竹田会長は望んでいる。

この10年ほど度々中国を訪れ、今年の上半期には3度も北京を訪問した。オリンピック開催により、北京は大きく変化した。「北京の空気がきれいになり、飛行場から市内までの道路はオリンピックの雰囲気で満ちあふれ、とても美しい都市だ。1964年の東京オリンピックの時も環境問題は深刻で、これは経済が発展している国が共に面する課題だ」。

北京オリンピックの準備については、「一番印象に残っているのは『鳥の巣』と『水立方』で、確かに画期的な建物だ。北京は計画通り競技場の建設を全て終了した。ハードとしての施設は、オリンピック開催国にとって一つの試練であり、こうしたことから言えば、北京オリンピックは必ず成功する」と話す。

1964年の東京オリンピックが、日本社会に大きな変化をもたらしたことは、竹田会長の心にも深く残っており、北京オリンピックも必ず中国に深い影響を与えると考えている。「成功したオリンピックは、中国と世界各国の友情を深めるだけでなく、中国の人々に自信を与える。この自信が各分野に浸透し、中国のより一層の発展にとって助けになるだろう」。

「チャイナネット」2008年8月6日