スポーツに国境はない。ここ数年、外国から招いた監督が多数中国代表チームに加わり、北京五輪に中国代表メンバーとして出場する。外国人監督がもたらした先進的な管理理念や効果的な訓練方法が中国人選手の育成に用いられ、五輪という夢に向け、選手と監督が一丸となって戦っていく。
▽バスケットボール男女のジョナス監督とマヘル監督
米国バスケットボールは疑いようもなく世界トップの座に君臨している。しかし、中国は男女代表チームの監督を米国からではなく、東欧およびオーストラリアから招いた。この選択にはきちんとした理由がある。東欧のバスケットボールは、旧ソ連チームの地味だが着実なプレーを継承するものだし、オーストラリアの女子バスケットボールは世界でもトップレベルだ。
ジョナス監督は2004年、ハリス監督が率いる中国代表チームのサブコーチとして、中国男子バスケットボールチームをアテネ五輪のベスト8に導いた。この4年間で、王治ジー選手が復帰、易建聯選手がNBAに入団、姚明選手の益々の活躍が報じられている。また、最近行われた親善試合では10連勝を飾り、ますます国内のバスケファンの期待がかかる。一方、中国女子バスケ史上初の外国人監督となるマヘル監督は、シドニー五輪でオーストラリア代表チームを銀メダルに導いた人物だ。この名監督のもと、今中国女子バスケットボールチームは着々と力をつけてきている。年初に行われた五輪テスト大会(グッドラック北京)では、米・女子バスケットボールチームを下すという史上初の快挙を遂げ、ニュージーランドやキューバなどの強豪に相次ぎ勝利した。かつてWNBA(米NBAの女子版)に所属していたマヘル監督は、この中国で、輝かしい指導経験を発揮し続けてくれることだろう。