8月8日夜8時、第29回夏季オリンピック大会の開幕式が国家体育場(鳥の巣)で盛大に行われた様子。開幕式の一環である大型の文芸演目「美しいオリンピック」。
北京五輪開幕式(8日夜)、白い服を身にまとった2008人の少女達が傘を手に、地球の周りに集まり、そして傘を開く・・・、その傘に描かれた、世界中の子供の笑顔が観客の前に現れる・・・、そんな暖かい気持ちを引き起こさせる情景が、世界中の観客の前で演出された。9日、北京第二中学において、この演目に参加した55人の女子学生に話を聞いた。この度の五輪開幕式の演目に参加した唯一の中・高校生チームの一員である彼女らは、長く苦しい練習を積み、全世界の拍手を浴びることができたのだ。京華時報が伝えた。
この55人の女子学生達は、北京第二中学およびその分校の中学1年生から高校3年生までと様々だ。今年4月から、清華大学でその集団練習が始まったが、平日は授業があるため、彼女らの練習時間は基本的に週末に行われた。集団練習の多くが、朝7時から夜9、10時ごろまで続いた。
傘を開き、閉じる、という簡単な動作だが、全員、毎日100回以上の自主練習が課された。演目に参加した董萌萌さん(高2)は、「基本的に毎回、太陽の下で集団練習を行いました。練習でダメになった傘は、誰もが3本くらいあるでしょう。集団練習が終わり家に帰ると、多くが、足が痛くて動けない状態でした。でも、どんなに辛くても、一人として、演目の参加を放棄する者はいませんでした」と述べている。
開幕式の夜、彼女たちは、満面の笑顔をたたえ、優美な動作で、全世界の子供のスマイルが描かれた傘を広げた時、会場からの拍手は轟くように響いた。2日経った今でも、彼女らは、あの夜の情景を思い浮かべると、胸が高まる思いを抑えきれない。肖沐晨さんは、「中国代表団が入場してくるのを見たとき、今までの練習の辛さや疲れが吹き飛ぶ思いでした。五輪開幕式の演出に参加できたことは、私たちの一生の思い出になることでしょう」と述べている。
「人民網日本語版」2008年8月11日 |