フィールドでは、アテネ五輪の創意は巨大プールでエーゲ海を再現したことだが、北京では地下ステージを使って「掛け軸」を上昇させ、中華五千年の歴史をゆっくりと描き出した。
演出の柱となったセンターステージは直径20メートルの昇降ステージで、体育場中央の巨大な「地坑」に隠されていた。「地坑」の覆いは平行移動することができる。
巻物と「地球」は共にこの「地杭」から浮上した。巻物はあらかじめ覆いの下に用意されていたが、直径18メートルの「地球」はどう隠していたのだろう?実は地下に圧縮されていたのだ。このため球体構造は柔らかくする必要があった。昇降ステージを使って球体を上昇させた後、出演者は球体の正面でパフォーマンスをすることになっていたので、出演者の安全と効果を確保するために上昇後も高い安定性が必要とされた。ハイテクのアルミニウム合金感光材のおかげで「地球」は伸縮が可能になった。
「地球」のアイディアは非常に斬新で、「1つの世界、1つの夢」を最もよく表現するハイライトとなった。「地球」には9つの軌道が備え付けられ、58人の出演者がワイヤーを使い、無重力状態さながらに逆立ち歩きや宙返りなどの難しい動作を行った。この技術は国内で初めて使用されたもので、海外でもあまり見られないものだ。
「人民網日本語版」 2008年08月12日 |