五輪聖火は2008年3月24日、ギリシア・オリンピアのヘラ神殿前で採火された後、ギリシャ国内を5日間巡り、3月30日にアテネでの聖火引継式を経て北京五輪組織委員会にバトンタッチされる。翌3月31日、北京で聖火中国歓迎式が盛大に行なわれ、海外と国内を巡る北京五輪聖火リレーが正式にスタートする。2008年8月8日夜、聖火は再び北京に入り、五輪メインスタジアム――国家体育場(愛称「鳥の巣」)の聖火塔に点火される。
北京五輪聖火リレーのテーマは「調和の旅」(和諧之旅)。中国の伝統文化が追求する心身の調和、人と人の調和、天と人の調和という思想を示すと同時に、現代の中国発展理念と五輪精神の実質的な深い結合を表している。また、北京五輪の三大理念――「緑色五輪(エコロジー)」、「科学技術五輪」、「人文五輪(ヒューマニズム)」やスローガン「1つの世界、1つの夢」も深く内包している。