この10年で世界を40周もし、50カ国以上を歴訪したドイツの写真家マーティン・リーツ氏(50)は、命がけで火山や日食、オーロラなどの珍しく素晴らしい景色を撮影した。これらは地球外に身を置いているかのような絶景で、人々を魅了する。
エンジニアを本職とするマーティン氏は仕事の合間をぬって各国を歴訪し、マグマでやけどしたり、毒ガスを吸い込んで気絶したりするなど、撮影中にさまざまな危険に遭った。「毒ガスに包まれ、沸きあがったマグマから湯気が立ち、飛行機の離陸の騒音よりも大きな音がごろごろと鳴った時は、一生忘れられない」とマーティン氏は語った。
マーティン氏は、自分の「地球異次元の美」と言われる撮影計画を「地質考証の旅」とたとえた。極端な環境においてまれに見る素晴らしい自然の奇跡の中で撮影した絶景は、「災難の美」や「未知の美」と言えるだろう。