メキシコ最大の麻薬密売組織「シナロア・カルテル」の首領、世界的に悪名高い麻薬王のホアキン・グスマン受刑囚が7月11日夜、首都メキシコシティ付近の厳戒態勢が敷かれている連邦刑務所から、地下トンネルを使い脱獄した。同受刑囚がメキシコのセキュリティレベルが最も高い刑務所から脱獄するのは、これが2回目となった。 　

メキシコの国家安全委員会によると、同受刑囚は同日9時頃シャワー室に入ったが、長時間出てこなかった。看守が部屋を調べた時には、すでに脱獄した後だった。警察当局は虱潰しに捜索を行っているが、同受刑囚はまだ見つかっていない。