世界最長の鉄道の一つであるモンゴル縦貫鉄道を利用し、中国からロシアに移動するのはどのような体験だろうか。モンゴル縦貫鉄道の総延長は7000キロ以上で、北京を出発し、終点のロシアにたどり着くまで丸7日かかる。しかし乗客はこの列車で、地球上で最も感動的な美しい風景を楽しむことができる。これには万里の長城、モンゴルのゴビ砂漠が含まれる。
この鉄道は旧ソ連が1947年に建設を開始し、1955年に正式に竣工させたものだ。旧ソ連は20世紀前半に、世界最長のシベリア鉄道(総延長は9289キロ)を建設していた。モンゴル縦貫鉄道は、ラクダのキャラバン隊の移動ルートに建設された。当時多くの商人がこのルートを使い、中国から欧州やロシアに茶葉を輸出していた。産業化前、ラクダのキャラバン隊は半年をかけて移動していた。
2012年6月にこの列車に乗った写真家は「父が鉄道の作業員だったからか、列車での旅行そのものがスリル満点だからかは分からないが、私は列車での旅行が好きだ。私は幼いころ、初めてモンゴル縦貫鉄道の存在を耳にした。この列車に乗り、この鉄道を旅するのを夢見ていた」と話した。