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japanese.china.org.cn | 19. 07. 2017

母と共に海へ、半身不随の大学生の夢

タグ: 王瑜 収入 手術 病気

2017年6月30日、王瑜さん(24)はついに大学卒業証書を手にした。これは決して容易なことではなかった。

王さんは1994年に長春市に生まれた。一人っ子で、可愛がられた。9歳の時に父が心筋梗塞でこの世を去り、母と寄り添う生活が始まった。母は王さんを育てるため苦労した。収入を増やすため、トラックを運転した。荷台の積み下ろしのすべてを一人でやり、朝から晩まで忙しく働いた。

王さんは大学3年生の時に、奇病にかかった。王さんは当時のことをよく覚えている。王さんはある日の朝、背中が痛いと感じた。寝相が悪かった、筋肉がつったと思い、それほど注意しなかった。しかしその後、背中の痛みが増し、数時間後には足さえ動かせなくなった。王さんはすぐに病院に駆けつけ、脊髄海綿状血管腫と診断された。これは極めて珍しい病気で、発症すれば歩く能力を取り戻せなくなる。恐ろしいことに、世界には現在も効果的な治療法がない。

命を守るためには、大手術を受けなければならない。手術しても、脊髄が損傷し、胸椎から下の感覚を失うことになる。手術で王さんの家の貯蓄がなくなった。母はまた30万元ほど借り、王さんを連れて北京や南京を訪れたが、症状が大きく改善されることはなかった。答えはいつも「安静にし、リハビリを続ける。奇跡でなければ歩くのは難しい」だった。

王さんは粘り強く、術後は毎日家で5時間もリハビリに励んだ。また家では大学のすべての学習を続け、驚異的な意志の力により卒業証書を手にした。王さんは突如この災いに見舞われ、自分よりも母のことを心配した。母は自分のために疲れ病気になり、気がかりだった。

偶然の機会により、王さんは同級生からスイーツについて聞き知り、独学でケーキとクッキーを作り出した。半年以上の学習と模索により、王さんは微信(WeChat)でスイーツの販売を開始した。利用客はまだ少ないが、母に生活の希望を見いだして欲しいという。

王さんは、再び立ち上がり、母と海を見に行くことが最大の願いだと語った。

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