英紙『デイリー・メール』の1日の報道によると、メキシコ人カメラマンのセルジオ・タピロ・ヴェラスコ（Sergio Tapiro Velasco）が、噴火している火山の火口に雷が落ちる壮大な風景の写真で、2017年度の『ナショナル・ジオグラフィック』の「トラベルフォトグラファー・オブ・・ザ・イヤー」の称号を獲得した。

ヴェラスコの「自然の力」（The Power of Nature）と名付けられたこの作品は、30カ国からの1万5千枚の参加作品から選ばれ、自然部門での優勝と賞を獲得した。ヴェラスコは、メキシコで最も活発に活動する火山の一つであるコリマ火山（Volcan de Colima）の爆発する轟音を聞いた後、12キロメートル離れた場所からこの写真を撮った。ヴェラスコは最初、この信じがたい一幕を撮影できたかわからなかったが、写真を検査して撮影成功を確認できた。

一年に一度の『ナショナル・ジオグラフィック』のフォトコンテストは、自然と人物、都市の3部門に分かれている。F. Dilek Uyarは、托鉢僧のような男性がトルコのコンヤの寺院で踊っているのを撮影した作品で、人物部門の優勝者となった。都市部門では、前衛的なデザインと未来感に満ちたシュトゥットガルトの図書館を写した、「Levels of Reading」と名付けられた写真が優勝。そのほかの注目すべき作品としては、水中のサーファーや大理石でできた地下の洞窟、ノルウェーのロフォーテン諸島（Lofoten Islands）に建てられた驚くべきサッカー場を写した写真などが挙げられる。