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japanese.china.org.cn |18. 08. 2017

チベット族の視覚障害の少女、草原で歌をうたう

タグ: チベット族 大草原 瑪曲県 

  

13日の夕方、大地が夕日で金色に染まった。チベット族の女性、徳慶玉珍さん(19)は民族衣装を身にまとい、故郷の大草原に静かに立ち、風が吹く中「ある母親の娘」を歌った。伸び伸びとした歌声で、家族や友人の幸福を祈った。

徳慶玉珍さんは1998年9月14日、甘粛省甘南チベット族自治州瑪曲県阿万倉郷の牧民の家庭に生まれた。彼女は大病を患い、わずか数日で視覚障害者になった。彼女は成長しながら、耳元を通り過ぎる風の音に耳を澄まし、広々とした草原で牧歌をうたうことを覚えた。牧民は彼女の高く清らかな歌声を耳にし、「草原のヒバリ」と呼んだ。彼女は9歳の時にチベットの視覚障害者の学校に送られた。ラジオと同級生からチベット族の民謡を学び、舞台に立つチャンスを手にした。

彼女は各界からの支援を受け、2014年に上海の視覚障害児童の学校に入った。上海音楽学院の于麗紅教授は彼女のよく響く歌声を聞くと、優れた才能を持つことを見抜き、専門的かつ系統的な声楽教育を施した。

彼女は歌を学ぶとき、教員の口の動かし方と姿勢を見ることができなかった。そこで于教授は彼女の手を自分の腹にあて、力の使い方と発声を感じさせた。上海音楽学院の先輩たちは楽譜を探し、多くの点字版を作った。

于教授は「みな彼女の進歩を目にしていた」と話す。彼女は入学当初、まるで叫ぶように歌うため、2−3曲歌っただけで力が出なくなった。今や合理的に歌うことを覚え、一人でコンサートも開けるようになった。

彼女は今夏、この学校を卒業する。彼女は進学前に、故郷の瑪曲県で夏休みを送っている。友人に付き添われ、草原で再び歌声を響かせている。

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