西暦871年、ノルウェーから逃げてきた貴族が、初のアイスランド人になった。それまでアイスランドは人跡未踏の地で、アイルランドの修道士と苦行者がほんの少し訪れるだけで、原住民はいなかった。その後、多くの北欧人が流れ込んだ。これらの植民者は共同の利益のため助け合った。彼らは930年に協議をへて、欧州大陸で興隆していた君主制を捨て、レイキャビク周辺の平原に世界初の民主議会「アルシング」を開いた。
ここはそれからシングヴェトリル平原と呼ばれる、アイスランドの民族の歴史の象徴、欧州の民主発祥の地になった。シンクヴェトリルは世界自然遺産、世界文化遺産に登録され、アイスランドの歴史と自然を象徴する場になった。