ここは祖国の北回帰線上に位置する、プーアル太陽河国家公園だ。退役軍人の兪錦方さんはここで、人生の理想とする「浄土」を見つけた。
1995年に観光業界に足を踏み入れると、兪さんは昆明、シーサンパンナ、プーアルで生態観光プロジェクトの投資・運営を手掛けた。兪さんは「兵士として雲南省で4年間勤務した。雲南省は私の第二の故郷であり、この土地に深い思い入れがある」と話した。兪さんは当時、雲南省の思い出の地を再訪した。シーサンパンナの一般人が生活のため森林を伐採し、作物を植えているのを目の当たりにした。森林の生態破壊が深刻で、山間部の農家はまだ石油ランプを使用しており、経済が立ち遅れていた。兪さんは即座にグループの取締役会で、雲南省の観光プロジェクトの開発を検討することを決めた。
「自然を認識し、自然を尊重し、自然を保護する」この50代後半の退役軍人は、人生の半分以上を費やし、彩り豊かな雲南省で美しい「森林王国」を築き、グリーン観光の持続可能な開発を実現した。
兪さんは「本当に意義あることをすれば、良好な社会効果を生むだけでなく、さらに大きな経済効果を生むことができるはずだ」と考えている。