放牧規制、緑の草原を取り戻す　青海省

　吉本加さんは、青海省海南西蔵(チベット)族自治州貴南県塔秀郷塔秀村の村民だ。審査チームによる家畜や草原などの資源の評価を受け、吉本加さんは正式に雪域諾央生態牧畜業専業合作社に出資した。彼と家畜たちは、それまでとは違う「新生活」を送るようになった。

　雪域諾央生態牧畜業専業合作社は2015年に、家庭牧場からのモデルチェンジ・アップグレードによって設立された。2016年には全国草原生態牧畜業試行合作社として、生態保護、牧畜業の収益増、牧民の所得増を目標とし、303万800元の資金を集め敷地面積50ムーの標準化牧畜拠点を新設した。