最後の生存者の馬元江さん、仕事と暮らしが充実
2008年5月20日0時50分、汶川映秀湾水力発電所のがれきの中に178時間22分埋もれていた馬元江さんが救助され、汶川大地震の最後の生存者になった。馬さんは今もあの時の声をはっきり覚えている。誰かが大声で「よし」と言い、がれきの中から救助された。左腕が長時間圧迫され血の巡りが悪くなり、ガス壊疽を引き起こしていたため、病院で切断手術を受けた。6カ月半の治療により、馬さんは回復し退院した。映秀に戻ると発電所で仕事を続け、都江堰で新たな家を手にした。
馬さんは今や禁煙し泳ぎを覚え、長距離走を始めた。時間があると読書もする。またボランティアになり、献血や高齢者の御見舞に行く。彼は生活が楽しく、広々としてきたと感じている。「人生にもはや乗り越えられない苦しみはない。さらに179時間閉じ込められるとしても、頑張り信念を強く持てばなんてことはない」