2日間の疾走を経て、大型バス11台と大型トラック31台が18日午後3時30分頃、チベット自治区ラサ市トゥールン・デチェン区古荣郷嘎衝村に入った。これはチベット初の高標高地生態移転プロジェクトの正式な実施を象徴する。これは1000キロ以上を走破する長距離移動だ。住民が暮らしていたチベット自治区ナクチュ市尼瑪県栄瑪郷玲加東村と藏曲村は、ラサ市から1197キロ・1247キロ離れており、平均標高は5000メートル以上。この2つの行政村には262世帯・1102人が暮らしていた。栄瑪郷は高標高地で寒く酸素が薄く、災害が多発し、公共サービスの発展条件が整っておらず、人類の生存に適していない。平均寿命は全区平均水準を大幅に下回り、かつ羌塘国家級自然保護区の中心エリア内にあり、国が開発を禁止しているエリアでもある。
「中国網日本語版（チャイナネット）」2018年6月18日
