険しい山々の南麓、オルドス高原の北には、長さ約400キロ、幅5−65キロの黄色の「長龍」が横たわっている。弓の弦のように、滔々たる黄河を大きく波打たせている。
これは中国で7番目の規模の、北京から最も近い砂漠のクブチ砂漠だ。かつては草が生えず砂嵐が猛威をふるい、「死の海」と呼ばれていた。
数十年に渡り、現地人は次の世代、また次の世代へと取り組み、砂漠化対処の英雄の叙事詩を書き記した。
内モンゴル自治区オルドス市ハンギン旗内のクブチ砂漠の奥地にて、増水期の黄河の水が集まりできた湿地が日光を浴び、彩豊な色を浮かべていた(6月9日にドローンで撮影)。