夏のチベット自治区山南市は空が高く雲が浮かび、樹木が生い茂っている。植物と防護林が砂地植物と共に、黄砂をしっかり留めている。幅1800メートル以上、全長160キロ、面積約45万ムーの「緑の長城」が、ヤルツァンポ川を守っている。
ところが40年前、ヤルツァンポ川はこのような風景ではなかった。むき出しになった砂丘が連なり、冬や春になると強風が吹き、黄砂が巻き起こった。
改革開放は、過酷な自然環境を変え美しい家を建設する、山南市の人々の闘志を掻き立てた。砂漠化防止に取り組む数世代の人々は苦しい奮闘、模索と革新、生態建設への貢献により、「世界の屋根」で砂漠化防止の奇跡を生み出した。
