「七仔」は初秋の午後の温かな日差しを浴び、草の上に横たわりながら、新鮮な竹を頬張っていた。これは9歳のパンダ、七仔の日常生活の一幕だ。丸々とした七仔は青春まっさかりの「若者」だ。七仔は中国の「国宝」であるパンダの中でも珍しく古い種、秦嶺亜種に属する。
七仔は一般的なパンダのような白と黒ではなく、黒の部分が茶色のため、色が落ちたように見える。陝西省ジャイアントパンダ繁殖センター獣医院の馬清義院長によると、茶色のパンダはこれまで数回発見されており、いずれも秦嶺の範囲内となっている。極めて希少なため、「宝の中の宝」とも呼ばれる。