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japanese.china.org.cn |21. 12. 2018

美しい南アフリカ(十八)喜望峰、波風を超えて希望に出会う

タグ: アフリカ 航海者 観光客 喜望峰

 

アフリカ大陸最南端の南アフリカの最南端ケープタウンの最南端に世界的に有名な喜望峰がある。1487年、ポルトガルの航海者のディアスはアフリカ大陸最南端を回ってインドに向かおうとし、嵐に遭いここにたどり着いた。以後、「嵐の岬」という名前のこの場所は世界地図に掲載されるようになった。


 東洋の岬につながるここを征服しようとしたのか、数年後にポルトガルの航海者のヴァスコ・ダ・ガマは再びここに着き、苦労を経てインドに到着した。彼は帰航する際、幸運をもたらしたこの岬を「喜望峰」と名付けた。


 ケープポイントから喜望峰までは車で十数分で行けるが、別世界のようである。車を降りると、日光で暖かくなった強い海風が吹いている。名前と経緯度が書かれた木製ボードが見えると、そこが喜望峰の地理座標である。


 多くの観光客がここを喜望峰のゴール地点としているため、人が少ない時でも行列ができる。座標の片側は崖、もう片側は大西洋とインド洋が混ざった青い海担っている。


 崖につながる1本しかない石畳の道路は喜望峰の先端に行ける歩道で、2~3人の観光客がこの保護措置の一切ない細道を進んで行く。

 

 私はその後に続き、崖に沿って岬の最南端に歩いて行った。ここに道はなく、人も少ない。背後に巨大な岩がそびえ立ち、波の音が聞こえる。日光が降り注ぎ、嵐の岬である喜望峰は1年のほとんどが厚い雲に覆われ、強風が吹く。

 

 そのため、風が穏やかで晴れていても、幸運がもたらされているような気がした。進めば進むほど岩が重なり合い、波が激しくなる。風も強く、海の潮の香りがし、波しぶきが顔にかかるが、日光のおかげで何も発生していないような感覚になる。私は引き続き進んで行った。

 

 1人で地球上の世界の果てを歩けば孤独感に襲われると思っていたが、そうではなかった。波しぶきが足元にはね、海風が崖にぶつかる音がこだまし、風が強くなる中で足取りを早めた。

 

 赤い岩が海にすっかり浸かり、飛び散る波しぶきが足元を大海にしている。さらに進めば風も波も強くするため、私は心を落ち着かせて足を止め、果てしない海と空の静けさを堪能した。

 

 そこを離れる瞬間、太陽と月が同時に見える空は明るく、晴れ渡っていた。風に逆らって飛ぶ海鳥と同様、風と波を超えてようやく希望を見ることができる。これも1つの敬服に値する人生である。

 

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