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japanese.china.org.cn |13. 03. 2019

秦嶺パンダ広報大使、全人代で秦嶺国家公園の設立を提案

タグ: 野生 動物 植物 基地 提案

 

 全人代代表、西安広播電視台アナウンス部主任の孫維氏は今年、「秦嶺国家公園の設立に関する提案」「西安咸陽国際空港口岸における外国人144時間以内滞在トランジットビザ免除政策に関する提案」などの提案をもたらした。

 

 うち前者は孫氏が最も印象深く感じており、リサーチに最も多くの時間を費やした提案だ。秦嶺(秦嶺山脈)は中国のランドマーク、中国の南北気候境界線及び重要な生態セーフティカーテンだ。黄河・長江・淮河の間に位置し、黄河・長江と共に「一山二河」地帯をつくる。地理的に「中国之中」にあり、歴史的に「定鼎之尊」であるため、中国の「父なる山」と呼ばれる。他にも秦嶺には独特な生物「秦嶺パンダ」がいる。これはジャイアントパンダの重要な種であり、独特な分布構造と進化の歴史を持つ。形態学や分子生物学などの特徴を見ると、秦嶺パンダは四川省や甘粛省のパンダと大きく異なっている。パンダの独立した亜種であり、ジャイアントパンダ秦嶺亜種と命名されている。

 

 孫氏は昨年、陝西省林業局から「秦嶺パンダ文化世界広報大使」に選ばれた。彼女はこれにより、中国の地理と歴史における秦嶺の重要な地位への理解を深め、当然ながら「秦嶺パンダ」と接触するより多くの機会を手にした。詳細な提案書を作るため、何度も現地を訪れ秦嶺の生態環境とパンダの生存の現状を調査した。ここのパンダはすでに彼女と友達になっている。

 

 陝西省林業科学研究院希少野生動植物救護基地にて、孫氏はパンダと近距離で触れ合い、同じく貴重なトキを目にした。同基地は世界最大のトキ人工飼育基地だ。ここには十分な食料があるため、基地で野生化を行っている多くのトキが付近での生活を好む。また彼女は基地でキンシコウやターキンを目にした。目の前の「秦嶺四宝」により、彼女は秦嶺に関する提案を北京にもたらす決意をいっそう確かなものにした。

 

 北京を訪れた孫氏と代表団のメンバーは、自分たちの提案について意見交換した。承認・支持された彼女はほっとした笑みを浮かべた。代表からの承認は、提案のため険しい山道を歩き回ったことが無駄ではなかったと伝えているようだ。

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