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japanese.china.org.cn |22. 05. 2019

山間部の児童、栄養価の高い給食を受け取る

タグ: 給食 提供 貧困 小学校 栄養


雲南省宣威市阿都郷施都完全小学校の4年生の劉璐琳さんは下校後、家族を手伝い豚に餌を与えた。劉さんによると、学校に通う前は牛乳を見たことがなく、家の鶏卵は売り物なので食べられず、かつ1日に2食しかないと思っていたという。通学後は、彼女は牛乳がおいしくさまざまな味があること、それから学校の鶏卵を自分で食べられることを知った。また朝食と呼ばれる食事があることを知った。


劉さんの父は病気で亡くなった。母と継父が各自3人の子供を連れて共に生活している。2人の労働力で6人の子供と2人の高齢者を養わなければならず、重い負担がかかっている。


劉さんの母は記者に「娘が学校で給食を食べるようになってから、以前よりも健康状態が良くなり、弟や妹よりも顔色がいい。政府は新居を建ててくれたばかりか、子供に学校でおいしい給食をたくさん食べさせてくれる」と話した。


中国貧困支援基金会は2008年より給食提供を開始した。栄養価の高い給食、給食室の改築、栄養知識の宣伝という三位一体モデルにより、貧困地域の児童の栄養摂取状況の改善に取り組んでいる。現在まで同プロジェクトは児童に栄養価の高い給食を約5100万食提供し、1748校に給食室を作っている。新疆ウイグル自治区、雲南省、四川省などの14省・自治区の延べ100万人以上が受益者になっている。


同プロジェクトの2つ目の内容は給食室だ。貧困地域の学校の給食室を改築し、コンロ、大型炊飯器、消毒ラックなど10数種の現代的なキッチン設備を設置した。子供たちがおいしく、衛生的で、栄養価の高い給食を食べられるようにした。写真は宣威市楽豊郷色官完全小学校の調理員が、現代的なキッチン設備で児童のため調理する様子。農村部の児童の栄養状況を改善するため、国家栄養改善計画が2011年に実施された。中欧財政は貧困地区の児童2600万人の給食費不足の問題を解消するため、160億元の資金を拠出した。国が取り組みを続けているが、農村部の多くの学校の給食室はハード面の条件が劣り、安全で衛生的な給食を出しにくい。子供たちの発育が依然として影響を受けている。給食室を改善するプロジェクトにより、設備がより衛生的になり、スムーズに調理できるようになった。学校のエネルギーコストも削減された。またこれらの設備改善に伴う電力使用や環境面への要求により、現地政府は学校の水道・電気の整備を早めた。子供たちはよりおいしい給食を食べられるようになった。

 

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