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japanese.china.org.cn |10. 06. 2019

山奥に根ざす鉄血の兵士、「カボチャの精神」で「情報の孤島」を守る

タグ: 武装 警察 安徽 物資 備蓄 倉庫


 武装警察安徽総隊宣城支隊執勤第二中隊は、紅の血筋と栄えある伝統を引き継ぐ連隊で、3カ所のエリアを管轄している。うち2カ所は人が少なく、交通の便が悪く、標高1000メートル弱の安徽省南部の山間部にある。ここは省内で標高が最も高い管轄エリアであり、現在では数少ない携帯電話の電波が届かない場所だ。現代社会における、世界から隔絶された「情報の孤島」のようだ。


 山奥にはふだん人が少なく、詰め所からは洞窟の外で荷物を積み下ろしする車や、数少ない倉庫管理者が洞窟を出入りするのが見える。戦士たちは数十年に渡り毎日静かに孤独のなか屹立し、釘のように山奥に腰を据え、銃を持ち国の重要物資備蓄倉庫を守っている。


 山の中は人が少ないが、安徽省南部で最も毒性の強い蛇が一年を通じこの山奥に身を潜め、舌を出し機を伺っている。特に夏の場合、炊飯員が朝起きて冷蔵庫を開くと、蛇が飛び出すことがある。この友好的とは言えない「友達」が詰め所周辺、勤務中の道に姿を現す。ここの戦士たちはこの招かれざる客に慣れており、遭遇するたび自らの方法で追い払う。


 このような勤務環境において、中隊は百折不撓の「カボチャ精神」を守り続けている。「カボチャ精神」は2006年に始まる。百年に一度と呼ばれる大雪により、安徽省績溪県全体が停電し、給水が途絶えた。大雪で山が閉ざされるなか、張平根さんは新鮮な野菜が食べられるようにと、岩の隙間にカボチャの種を植えた。この「天気次第」で成長する種は緑の芽を出し、秋になると金色のカボチャになった。岩の隙間から生まれた命は兵士たちを強く励ましている。カボチャはまた苦しい環境でも胸を張って成長することを意味するようになった。「カボチャの精神」はこの中隊が現在まで引き継いでいる心の富だ。

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