新疆生産建設兵団第十師一八五団はアルタイ山南西の国境線上に位置し、「西北辺境第一団」と呼ばれている。阿拉克別克川が中国とカザフスタンの間を流れている。「西北民兵第一夫婦歩哨所」と呼ばれる軍武歩哨所はここにある。
歩哨所を守る男性は馬軍武さんで、一八五団水管所の職員だ。女性の名前は張正美さん。夫婦は1988年から苦しい生存環境を克服し、寂しさに耐え詰所を家とし、雨の日も風の日も国境地帯を巡回し、水と林を守っている。
軍武歩哨所の条件は近年、徐々に改善されている。2006年には新たに歩哨所が建設され、2人は粗末な家屋に別れを告げた。数カ月後、新しい歩哨所に電気が通った。2008年には高さ20メートルの塔が建設され、より高くからより遠くを監視できるようになった。2010年にはコンクリートの道路が敷かれた。
2015年には、軍武歩哨所前の庭に「中華」の文字が建てられた。一八五団が紅色観光資源を開発するにつれ、西北辺境第一連、軍武歩哨所、抗洪守土記念館などのスポットの知名度も上がっている。歩哨所も観光客が必ず訪れる場所になった。
軍武歩哨所は2017年に、新たな国境警備隊員を迎えた。こうして夫婦だけの歩哨所は多くの隊員によって守られるようになった。夫婦のおかげで、軍武歩哨所は31年連続でゼロ違法・ゼロ事件の記録を守っている。馬さんは「私たち一八五団がいるから、祖国には安心してもらいたい。ここはきっと安全だ」と話した。