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japanese.china.org.cn |05. 07. 2019

エジプト訪問記(二)フルガダ、砂漠の果てに広がる彩り

タグ: 砂漠 サハラ エジプト 観光 紅海


 

 紀元前1450年、有名なエジプトのファラオ、ラムセス2世の残酷な支配から逃れるため、モーセはユダヤ人の祖先であるヘブライ人を率いて大砂漠を横断し紅海の浜辺にたどり着いた。またエホバの力を借り海を渡りカナンの地に到着し、幸福な生活を開始した。こうして紅海とシナイ半島が知られるようになった。


 アレクサンドリアから紅海に移動するためにはサハラ砂漠を横断する必要がある。一路どこに目を向けても尽きることなき砂塵で、筆者はサハラ砂漠の中に埋もれてしまいそうになり、3000年以上前のモーセ王子を深く敬服した。今の筆者には車があるが、当時の彼には二本足しかなかったからだ。こうして筆者は、砂漠の奥には紅海があると自分に言い聞かせ続けた。


 筆者は現在も尽きることなき砂漠の中に海を見た驚きをはっきり覚えている。赤く黄色い砂の奥に青が広がると、美しく非現実的なほどだった。私たちは海を眺めながら砂漠の中を進み、麻痺していたすべての神経が感覚を取り戻し、深く眠っていた細胞が目を覚ました。こうしてすぐに今回の目的地、フルガダに到着した。


 フルガダ(Hurghada)はかつて小さな漁村で、エジプトで最も早く観光業が開放された都市だ。わずか20年の間に理想的な観光地になった。ここはエジプト人が認める、風景が最も美しい都市だ。


 モーセは紅海の果てに美しいカナンを見いだし、筆者は砂漠の果てに豊かな彩りを見いだした。どうやら私は運に恵まれているようだ。

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