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japanese.china.org.cn |27. 07. 2019

海底の「タイムカプセル」 沈没船「南海Ⅰ号」の秘密に迫る

タグ: 南宋 沈没船 南海Ⅰ号 海上シルクロード 陶磁器

 

 800年以上前の南宋の沈没船「南海Ⅰ号」の世界初となる全体引揚が2007年12月に成功した。さらに広東海上シルクロード博物館の「水晶宮」に収められた。南海Ⅰ号は現在世界で見つかっている沈没船のうち、最も古く最も大きく保存状態が最も良好な遠洋貿易商船だ。海上シルクロードの歴史、陶磁器の歴史を復原するため非常に貴重な実物資料を提供した。


 広東省文物考古研究所副所長、南海Ⅰ号プロジェクト責任者の崔勇氏によると、南海Ⅰ号には非常に多くの情報が含まれる。墓や家屋の遺跡の発掘と異なり、南海Ⅰ号の発掘により航海の一部が復元される。これは高度に濃縮された生活空間だ。この海底で眠っていた沈没船は、密封保存されていた「タイムカプセル」のようなものだ。そのため南海Ⅰ号の引揚・保護・研究が必要になっている。


 広東海上シルクロード博物館内の陳列面積は1万平方メートル余りで、出港、沈没、探査、引揚、価値、文化財、成果の7大展示エリアに分かれる。主に南海Ⅰ号の数十種の貴重な文化財を展示。これには異国風情漂う金の装飾品、素朴で奥ゆかしい中国の陶磁器、非常に珍しい宋の漆器などが含まれる。

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