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japanese.china.org.cn |22. 08. 2019

荒れ果てた島が観光名所に 海南島の70年の歩みを振り返る

タグ: 観光地 海南島 熱帯 

 世界の最果て、人類未踏の地で、伝染病が流行し、人が暮らせる場所とは思われていなかった。これは新中国成立前の海南島の数千年に渡る縮図とイメージだ。


 レジャー天国、開放の高地で、暮らしやすい場所と思われている。これは数十年に渡る省経済特区の建設により海南に生じた大きな変化だ。


 三亜鳳凰国際空港を出ると、濃厚な熱帯の風情を感じることができる。ここは中国の非省都地級市で初めて旅客数が2000万以上に達した空港だ。1994年の建設・開港当時は6万9000人のみだった。約300倍の成長は、三亜と海南が広い世界に向かうのを見守った。


 例年の8月は海南旅行の伝統的なオフシーズンだ。ところが湖南省から来た観光客の袁潔さんの一家3人が先ほど三亜を訪れたところ、気に入ったレジャーホテルがいずれも満室だった。


 海棠湾、亜竜湾、三亜湾、大東海――中国で唯一の熱帯・沿岸部の観光都市である三亜には、品質が世界クラスのビーチ観光エリア、高級レジャーホテルが集まっている。世界各地の観光客が名を慕い集まる。


 海南島は長期的に、中国の最も貧しく立ち遅れた地域の一つだった。封建時代には人々から恐れられる流刑先、伝染病の島とされていた。


 新中国成立当初、海南にはホテルが1軒もなく、観光産業もなかった。1960年代になると、親戚訪問のため帰国する華僑や海南を訪れる外国人を迎えるため、海南で当時ただ一つだった渉外ホテル「華僑大厦」が建設された。省に格上げされる前の1987年、海南の観光スポットは10カ所、観光ホテルは31軒のみだった。観光客数は75万800人、観光収入は1億1400万元。


 天に恵まれた自然環境により、海南は観光という最も麗しい看板を磨き続けている。


 海南は現在、海洋観光、養生観光、科学技術観光などの10の観光商品シリーズを形成している。9つのビーチ観光・レジャーエリア及びホテル群を建設しており、現在は36の重点観光レジャーエリアを建設中だ。


 海南省観光・文化広電体育庁の孫穎庁長は「2009年に海南国際観光島の建設が国家戦略に格上げされてから、海南省を訪れた観光客数は累計4億5400万人以上で、年平均成長率は12.3%にのぼる。観光総収入は5114億3400万元で、年平均成長率は17.3%。海南省は現在、各種タイプの宿泊ホテルが5000軒以上があり、うち5つ星級及び5つ星基準のホテルは161軒」と述べた。


 「海と山を眺め、観光旅行、レジャー、免税ショッピングを楽しみ、さらに世界的な影響力を持つ国際観光・消費センターを建設する。海南観光の質が向上し、中身が充実化されている」

 


外国人客が三亜鳳凰国際空港から入国(2018年6月1日撮影)。

 

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