テペ・ フロールの雄牛の装飾、アイ・ハヌムの角柱型の彫像、ティリヤ・テペの金のベルト、バグラームの色付きのコップ――アフガニスタンの231点の国宝級文化財が世界各地の28の博物館をめぐった後、ついに香港で華々しくお披露目された。
香港歴史博物館の本年度の重点展覧の一つ、香港特区政府康楽・文化事務署とアフガニスタン国立博物館が主催する、アフガニスタンの歴史ある文化財の展覧会が現在、香港歴史博物館で開催中だ。テペ・ フロール、アイ・ハヌム、ティリヤ・テペ、バグラームという4カ所の有名考古エリアから出土した貴重な文化財が展示された。これには金やガラスの器、青銅の彫像、象牙の彫刻などが含まれる。
1970年代から、アフガニスタンは政治の混乱に陥っている。一連の事件はアフガニスタン博物館の収蔵品の安全を脅かした。
これらの収蔵品を保護するため、博物館の職員は1979年に収蔵品の移転作業を開始した。これらの貴重品はその後、各地を転々とする生活を始めた。リスク分散のため別々の場所に保管された。
何恵儀氏によると、今回の展覧の大半の展示品は、1988年より大統領府内の中央銀行の金庫内に秘密裏に保管され、2004年に再び日の目を見た物だ。アフガニスタン国立博物館の職員の無言の努力により保存された。
これらの文化財は2006年に仏ギメ東洋美術館で初公開され、世界各地をめぐる旅を始めた。イタリア、オランダ、米国、カナダ、ドイツ、英国、豪州、日本をめぐり、2017年に中国を訪れた。北京、敦煌、鄭州、深セン、南京市などの8都市で展示され、各都市の市民から大歓迎された。
何氏は北京を訪れ、この貴重な文化財を目にしていた。また2018年の中頃に中国文物交流センターを通じ、アフガニスタン国立博物館と連絡を取った。後者は香港歴史博物館で、香港市民向けに展示することに意欲を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年11月13日