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japanese.china.org.cn |25. 11. 2019

狂気の後の静けさ 香港理工大学を取材

タグ: 廃墟 大学 香港 暴力 


ガラスの割られた教室から撮影された香港理工大学(21日撮影)。


 割れたガラス、空き瓶、焼け焦げた椅子、ゴミの腐った匂い、ブンブン飛び回るハエ。これらの廃墟を大学と結びつけて考えるのは困難だ。入口にかけてある赤の横断幕により、ここが香港理工大学であることが分かるのみだ。


 香港警察が大学を封鎖してから、22日で6日目になる。5カ月以上に渡る条例改正に伴う混乱において、香港の暴力分子は暴力行為をエスカレートさせている。道路を占拠し、放火し、店を破壊し、市民を攻撃し殺害し、刃物を使い警察を襲い、さらには大学を占拠した。レンガ、火炎瓶、弓矢などの武器を使い、警察と対峙した。九龍・紅磡に位置する香港理工大学は、暴徒が集まる最も重要な「アジト」になった。


 香港理工大学内の大半の人が次々とキャンパスを離れているが、警察はまだ数十人が留まっていると見ている。


 学校に入る前、警備員が記者に安全注意を促した。「彼らは武器を所持し、外に矢を放つ」ある匿名の警察は「同僚の足に矢が刺さった」と述べた。


 校内に入ると、入口付近の保健施設が破壊され、ガラスが散らばっていた。待合室の椅子の上にゴミが捨てられていた。


 さらに奥に進むと、暴徒が作ったバリケートがあった。レンガ、椅子、板、鉄棒が使われていた。


 食堂内の生ゴミが刺激臭を放ち、多くのハエを集めていた。


 ある実験室の扉が開かれていた。香港警察はSNSで「化学実験室内の多くの危険化学品が盗まれた」と投稿していた。これらは校内に残された火炎瓶や爆発物などの大量の武器と共に、「現場の人員及び公衆安全の重大な脅威になっている」という。


 一部の黒服の人物が校内を動き回っている。彼らは袋を、一部はさらに鉄棒を持ち、校内に入る見知らぬ人を警戒していた。


 警察は厳正に法執行すると同時に、平和的な手段により事件を解決している。柔軟で人道的な手段で処理している。


 警察は20日午前まで、同校付近で約1000人の逮捕と記録を行ったと発表した。自発的に離れた人は約600人で、うち未成年者は約300人。その後さらに続々と人が離れていった。


 しかし脱走を試みる暴徒もいる。その一部は陸橋から縄で下り、また一部は下水道から逃れようとしている。


 開かれたマンホールを目にした広報担当の警官は、懸念の表情を浮かべた。「中は危険だ。彼らに何かあったらまた警察のせいにされる」


 それは香港の警察が暴力を濫用しているとイメージダウンさせる西側メディアのことだ。また暴徒の一部は各所で警察を侮辱するデマを流している。


 校内から出ると、香港理工大学からほど近い紅磡海底トンネルが暴徒の破壊により、依然として通行止めになっていた。


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