海南霸王嶺林業局はこのほどカドリーファーム&ボタニカルガーデンと協力し、霸王嶺国家級自然保護区内でカイナンテナガザルの群れと数の調査を行った。新華社記者がその全過程を取材した。
カイナンテナガザルは中国固有の種で、国際自然保護連合(IUCN)から「世界で最も深刻な絶滅の危機に瀕している霊長類」に指定された。現在は霸王嶺保護区の熱帯雨林の中でのみ生息している。
カイナンテナガザルは1950−60年代に、海南省屯昌県以南の12の市・県に広く分布し、その数は2000頭以上にのぼった。人口増加、森の伐採、人為的な捕獲により、70年代末には霸王嶺の森林の2グループ・7−9頭のみとなった。
今回の調査隊員は42人で、3組に分かれて19カ所の監視エリアで調査を展開した。