大涼山の最後の通村道路、四川省布拖県阿布洛哈通村道路を建設するため、施工業者の四川陸橋集団は11月30日より、レンタルしたMi-26大型輸送ヘリを導入している。高山、峡谷、変化の激しい天気といった不利な要素を乗り越え、布拖県の中心部からルーター、ローダー、ドリルなどの道路用建機を阿布洛哈村に運んでいる。双方向から掘削・施工するため大型建機を提供している。
金沙江周辺の西渓河峡谷にある阿布洛哈村は3方向を山に囲まれ、1方向が川に面している。阿布洛哈村の村人は布拖県烏依郷との間を行き来するため、主に崖沿いに作られた険しい山道を使用している。徒歩での移動時間は約4時間で、馬により生活用品と物資を運んでいる。同村の貧困脱却を妨げる交通のボトルネックを解消するため、現地政府は布拖県拉果郷偉木村と阿布洛哈村村委員会を結ぶ、3.8キロの4級通村道路の建設を決定した。この道路は四川省涼山イ族自治州で最後の通村道路だ。
