台湾南部の少数民族パイワン族には文字がないが、刺青により手に家族の「暗号」を記録している。今や台湾全体で存命中の、手に刺青を入れた高齢者は十数人のみ。中国新聞社の記者はその集落を訪ね、刺青の神秘に迫った。写真は一族の88歳の「老公主」で、指には特殊な模様があり、彼女がかつてこの集落の管理人であったことが分かる。手の甲の太陽の模様は、彼女が「太陽の子」であり、一族の中で極めて高い地位を占めることを示している。腕の格子模様と曲線は、家族が持つ土地と河川を示している。