毎年10月中・下旬になると、シベリアで生息するオオハクチョウが、四川省アバ・チベット族チャン族自治州若爾蓋県中心部から西に100キロ離れた麦溪郷の洛賈瓊果河に渡る。若爾蓋は「中国で最も美しい高原・寒冷湿地草原」と呼ばれる、重要な渡り鳥越冬・休息地でもある。その中心部から西に1000キロ離れた麦溪郷の洛賈瓊果河は地熱水のため1年を通じ結氷しないため、国家2級保護動物であるオオハクチョウの越冬の良好な環境となっている。
オオハクチョウは国家2級保護動物で、世界で飛行高度が最も高い鳥類の一つだ。世界の屋根と呼ばれるチョモランマを横断でき、最高飛行高度は9000メートル以上にのぼる。野生のハクチョウは通常、人類に近づきたがらないが、若爾蓋を通過するハクチョウは異なる。撮影者がすぐ近くにいても恐れ知らずだ。3月中旬になると、これらの美しいオオハクチョウは再び若爾蓋からシベリアに戻り、産卵・繁殖する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年3月9日