クルーズ船「グランド・プリンセス」を運航する米クルーズ会社プリンセス・クルーズは現地時間7日夜、新型コロナウイルス肺炎の感染が発生した同船がサンフランシスコ・ベイエリアのオークランドに停泊する許可を得たと発表した。同船は現地時間9日、オークランドに到着する見通しだ。
ペンス米副大統領は6日の記者会見で、カリフォルニア州サンフランシスコ沖に留め置かれている同船の乗客21人が検査で陽性反応を示したと述べた。
米メディアによると、同船の停泊後、緊急治療が必要な乗客は下船し治療を受けることになる。健康検査を受けた後、カリフォルニア州の乗客は州内の連邦政府機関で検査・隔離を受ける。カリフォルニア州以外の住民はその他の州の検査・隔離に送られる。乗員は船内で隔離を受ける。
新華社は当日の早い時間帯に、同船の船長による船内放送の録音を入手した。船長は同船が8日午後にオークランドに到着する見込みと述べた。しかしプリンセス・クルーズはその後メディアに対して、調整により現地時間9日にずれ込むと発表した。
プリンセス・クルーズによると、同船には54カ国・地域の乗客2422人、及び1111人の乗員・作業員による計3533人が乗船している。在サンフランシスコ中国総領事館によると、同船には中国籍乗員11人と中国大陸部の乗客9人がいる。中国籍乗員の健康状況は安定している。総領事館は中国大陸部の乗客に関する状況の把握に努めている。