柳州市民族宗教事務委員会と融水ミャオ族自治県婦女連合会は今年より、烏英苗寨で「母に共通語を教える」をテーマとした教室を開いている。Uターンした高卒者・大卒者が指導員になり、感染対策を徹底した上で、実家に残された一部の女性に共通語教室を開く。
経済的条件や地域環境などの影響を受け、融水県の女児の入学率は1980年代に約20%のみだった。過疎地の烏英苗寨では、40歳以上の女性のほとんどが学校に通ったことがない。言葉の壁は貧困を引き起こす重要な原因だった。今も言葉の壁は、脱貧困の取り組みの質に影響を及ぼしている。そこで現地は共通語教室を開き、烏英苗寨の持続可能な脱貧困を支援している。情報によると、共通語教室は毎週1−3回、1年に渡り開かれる。
烏英苗寨は広西チワン族自治区と貴州省の境界に位置する大苗山の奥深くにあり、140世帯・600人以上が暮らしている。うち100世帯は広西チワン族自治区柳州市融水ミャオ族自治県杆洞郷党鳩村にあり、40世帯は貴州省従江県翠里ヤオ族チワン族郷南岑村にある。脱貧困の取り組みの推進に伴い、烏英苗寨には喜ばしい変化が生じている。貧困世帯は2016年の92世帯から4世帯に減少した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年4月11日