西藏軍区に駐屯していた軍人の扎西平措さんは、退役後に四川省涼山州冕寧県のイ族居住地に派遣され、地元住民の貧困脱却を手助けした。
魯壩村は涼山州冕寧県北部に位置し、経済成長が遅れている。扎西平措さんがここの第一書記に任命された時、村には6つの村民グループがあり、325世帯1384人が生活し、全員がイ族だった。うち貧困世帯は62世帯、貧困者は273人で村の18.5%を占めていた。
魯壩村に適した貧困脱却方法を探すため、扎西平措さんは「盲従せず、特色に進む」という発展理念を持ち続けた。魯壩村の気候条件と立地に合った発展の道を探り、経済価値が高く美味しく、さらに環境気候条件が高く求められる季節違いの食用菌産業を村に導入した。村の貧困者に雇用を提供し、貧困者1世帯あたり少なくとも1人を就職させることに成功した。貧困対策において政府主導・銀行参与・企業牽引・貧困世帯受益という支援方法をとり、貧困者の収入問題を解決し、収入を持続的に増やし、貧困者に再び戻らないようにした。村の景観を改善するため、彼は各種の貧困者支援金400万元以上を橋の建設や道路の敷設などのインフラ建設に充てた。また、通信部門と連携して4G基地局を2カ所設置し、住民の通信問題を解決した。さらに、魯壩村は「農民夜間学校」などの方法を通して農村実用技術講習を7回開き、580人以上が受講し、貧困者の農業生産技術を高め、収入増加の道を切り開いた。2016年12月末までに、村の全貧困者が計画通り貧困を脱却した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年11月13日