四川省人民政府は17日、涼山イ族自治州の布拖県、昭覚県、美姑県など7県の貧困脱却を許可した。これにより、「中国で最も貧困な僻地」の1つだった涼山イ族自治州は全体的な貧困脱却を実現した。
涼山イ族自治州は中国最大のイ族居住区で、中国最後の奴隷制廃止地域の1つでもあり、地元の少数民族は「直過民族」(新中国成立初期に原始社会から直接、社会主義社会に入った民族)と称される。交通が不便、気候環境が悪いなどの要因が重なり、涼山イ族自治州の17県のうち11県が深度貧困県に指定され、貧困者は97万人に達していた。
5年に及ぶ懸命な貧困対策により、涼山イ族自治州は大きく変化した。「崖にかかる村」を移転し、村道を開通し、学校と保健室を設立し、常にテレビやスマートフォンで様々な情報を取得できるようになり、住民の生活スタイルと思想概念を変えただけでなく、彼らの新生活もスタートした。