マレーシアのスランゴール州の時計店で5日、韋華さんが腕時計を修理した。
韋さんは今年84歳で、マレーシアのスランゴール州の時計店で時計を修理している。
韋さんはマレーシアのパハン州出身だ。両親はその昔、中国の広西チワン族自治区からマレーシアまで渡り歩いた。韋さんは1950年代中頃に興味を抱き、時計の修理の学習を始めた。こうして時計と一生を共にすることになった。
この時計店は狭く、韋さんと知人が共同経営していた。2人は40年以上に渡り共に商売をした。2015年に85歳の高齢の知人が亡くなり、店には韋さんが一人だけ残された。現地の時計店は繁栄していた当時の6店から現在の4店に減った。他の3店は子や孫の世代に引き継がれた。今もなお毎日自ら経営を維持しているのは、80歳を超えた韋さんだけだ。
時計が止まることはなく、命も休むことがない。歳月は時計の針のように回り、過ぎ去っていく。今や韋さんの耳は、音だけで時計の問題を知ることができた昔ほど良くないが、働けるうちは働き続けたいという。